岡本 誠司 アンティエ・ヴァイトハース ヴァイオリン・デュオ リサイタル
Seiji Okamoto Antie Weithaas
ヴァイオリン・ソロとヴァイオリン・デュオでお送りする 本格派の2時間公演
2022 11/30(水) 東京 浜離宮朝日ホール 18:15開場 19:00開演 全席指定¥6,000(U30 ¥3,000) 主催:NEXUS/朝日新聞社/浜離宮朝日ホール 協力:イープラス
~岡本誠司&アンティエ・ヴァイトハース デュオ・リサイタルに寄せて~
師匠と弟子。
それぞれに様々な関係性のかたちがあるもので、私も何人もの師匠のおかげで今があると言えます。 まず、“ヴァイトハース先生”と書くと先生の居所悪そうな顔が頭に浮かびますので、ここでは敬意を込めて、そして普段通りに“アンティエ”と。
デビュー当時からヨーロッパを中心に広く演奏活動を続け、コンチェルトのソリストから室内楽、リサイタルからオーケストラの弾き振りまで全てこなしてしまうアンティエの音楽に対するエネルギーには圧倒されるばかりで、その上で後進の指導まで高い熱量で行う生活にはいつも驚かざるを得ないと同時に、私の将来的な理想でもあります。

初めてレッスンを見学したのが 2015 年のこと。国際色豊かなで個性豊かな門下生ひとりひとりの痛い所を突く、もとい、痒い所に手が届くような 1 コマ 90 分のレッスンに深く感銘を受けました。外部でのマスタークラスやプライベートレッスンをほぼ行っていないアンティエの教えを受けるためにはベルリンのハンス・アイスラー音楽大学かクロンベルク・アカデミーのアンティエのクラスに入るしかなく、ドイツへ行く決心の付いた 2017 年の秋にクラスに入ってから 5 年間、まずはベルリンで、その後はクロンベルクで、充実した時間が続いています。

当時は 23 歳ながらにやりたい音楽演奏の理念や理想はあったものの、それを現実の音にすることの難しさに行き詰まっていた時期でもありました。アンティエの的確かつ忍耐強いレッスンのおかげで、演奏表現や音そのものに関する根本的な考え方も変わり、ディスカッションによって多くの新たなアイディアや音楽の見方を教わり、特に奏法を一から見直すことになったのは易しい道のりではありませんでしたが、閉ざされていた門が開け放たれた感覚を何度も経験することほど嬉しいことはありません。

さて、なぜヴァイオリン・デュオなのか。
ピアノの上半分だけの音域で、最大で 4 つしか同時に音の出せないヴァイオリン。そのヴァイオリンが 2 挺のヴァイオリン・デュオ。チェロが出せるような低音が欠け、ピアノが作れるような厚みのある和音やハーモニーも欠けたこの編成ですが、バロックの時代から現代に至るまで娯楽性に溢れたものから芸術性の高いものまで様々なレパートリーが存在しています。

いずれにしてもヴァイオリンの生音だけが届く、奏者としてはごまかしの効かないシビアな編成、お聴きいただく皆様にとってはヴァイオリンを堪能しヴァイオリニストを知るためのベストな編成とも言えます。 実は公の場ではじめての師弟共演となる今回、どのような演奏をお届けできるのか、わくわくとどきどきが止まりません。
ぜひお聴き逃しのなきよう!そして、お楽しみに!
岡本 誠司 アンティエ・ヴァイトハース ヴァイオリン・デュオ リサイタル
2022 11/30(水) 東京 浜離宮朝日ホール 18:15開場 19:00開演 全席指定¥6,000(U30 ¥3,000) 主催:NEXUS/朝日新聞社/浜離宮朝日ホール 協力:イープラス
岡本誠司
1994年6月生まれ。2017年に東京藝術大学を卒業後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学の修士課程で研鑽を積みながら、日本およびヨーロッパで精力的にソロや室内楽の演奏活動を行っている。2019年秋よりクロンベルク・アカデミーに在籍。

2014年、第19回J.S.バッハ国際コンクール(ドイツ・ライプツィヒ)のヴァイオリン部門にてアジア人で初めて優勝、併せて聴衆賞を受賞。2016年、第15回ヴィエニャフスキ国際コンクール(ポーランド・ポズナン)第2位。同年、第6回仙台国際音楽コンクール第6位、聴衆賞を受賞。2019年5月、エリザベート王妃国際コンクール(ベルギー)にてファイナリスト入賞など、国際コンクールでの入賞歴多数。これまでに国内では、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、群馬交響楽団、千葉交響楽団、藝大フィルハーモニア管弦楽団などと共演。海外では、ベルギー国立管弦楽団、サンクトペテルブルク交響楽団や、NFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団、オポーレ・フィルハーモニー管弦楽団などポーランド各地のオーケストラとも多く共演を重ねている。共演した指揮者には、井上道義、円光寺雅彦、高関健、広上淳一、山下一史、大井剛史、鈴木織衛、斎藤一郎、海老原光、太田弦や、ジャン・ジャック・カントロフ、ヒュー・ウルフ、マレク・ピヤロウスキ、ウカシュ・ヴォロヴィチ、ピオトル・スコフスキ、プシェミスワフ・ノイマンの各氏などが挙げられる。

また、ライプツィヒ・バッハ音楽祭(ドイツ)、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(東京)、ムジカ・ムンディ音楽祭(ベルギー)、ヴィエニャフスキ音楽祭(ポーランド)などの国際音楽祭にも出演している。

これまでに富川歓、中澤きみ子、ジェラール・プーレ、澤和樹、アンティエ・ヴァイトハースの各氏に師事。(公財)ローム音楽財団2015、16年度奨学生。(公財)明治安田生命クオリティオブライフ文化財団2018、19年度助成対象者。

千葉県知事より顕彰され、台東区文化・スポーツ奨励賞、市川市文化振興財団芸術文化奨励賞。また、大学内では東京藝術大学平山郁夫文化芸術賞、安宅賞、アカンサス賞を受賞。

2022年 文化庁長官より表彰。第31回出光音楽賞を受賞。

NPO法人イエロー・エンジェルより、M.ゴフリラー(1702年)の貸与を受け、㈱日本ヴァイオリンより名器貸与特別助成を受けている。

アンティエ・ヴァイトハース
ベルリン生まれ。4歳でヴァイオリンを始める。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンでヴェルナー・ショルツに師事。クライスラー国際(1987年)、バッハ国際(1988年)、ヨーゼフ・ヨアヒム・ハノーファー国際(1991年)の3つのコンクールで優勝。

ソリストとして、ベルリン・ドイツ響、ベルリン放送響、バンベルク響、BBC響、フィルハーモニア管、ロサンゼルス・フィル、サンフランシスコ響、オランダ、北欧、アジアの主要オーケストラ、また、アシュケナージ、キタエンコ、サー・マリナー、アルブレヒト、クライツベルク、オラモ、カルマー等の指揮者と共演。また、2009年から10年にわたりカメラータ・ベルンの芸術監督を務め、2021-22シーズンはパリ室内管のアソシエイト・アーティストを務めている。

ダニエル・ゼペック(ヴァイオリン)、タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)、ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)とアルカント・カルテットを結成するなど室内楽の演奏活動にも情熱を注いでおり、マリー=エリザベス・ヘッカー(チェロ)、マルティン・ヘルムヒェン(ピアノ)とのトリオ公演、マハン・エスファニ(チェンバロ)とのデュオ公演、ベルリン・フィルのメンバーとの室内楽公演も行っている。

これまでに、極めて高い評価を獲得したバッハおよびイザイの無伴奏ヴァイオリン作品集、ベートーヴェンおよびベルクのヴァイオリン協奏曲、ブルッフのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集、また、シューマンのヴァイオリン協奏曲およびM.ホルヌンク(チェロ)との共演によるブラームスの二重協奏曲(BBCミュージック・マガジン“協奏曲”アワード受賞)等のCDをリリース。

ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン教授。ヨーゼフ・ヨアヒム・ハノーファー国際ヴァイオリンコンクール芸術監督。使用楽器は2001年ペーター・グライナー製ヴァイオリン。

Program
  • ルクレール: 2つのヴァイオリンのためのソナタ第6番 ニ長調 Op.3-6
  • J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004 より ”シャコンヌ”
  • イザイ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 Op.27-2
  • イザイ: 2つのヴァイオリンのためのソナタ イ短調 (Op.Posth.)
  • ほか
Ticket チケット申し込み
チケットぴあ(Pコード:224-897)
朝日ホール・チケットセンター TEL:03-3267-9990 (日・祝除く10:00〜18:00)
※未就学児童入場不可
※新型コロナウイルス感染症等の感染防止のため、来場時にはマスク着用をお願いします。
※ご購入者の氏名・連絡先を、保健所等の公的機関へ提供させていただく場合がございます。予めご了承ください。
※全席指定(U30) は、公演当日30歳以下の方を対象としたチケットです。来場時に年齢確認を行いますので必ず年齢がわかる身分証をお持ちください。